● 家の内まわり

普通「小部屋多数は使いにくい」と言います。部屋の正確な大きさや、それぞれの部屋の独立性などを実際にそこに住む場合を想定しながら調べましょう。

項目 チェック内容
動線は北側に 居間などは陽当たりのいい位置に。逆に廊下など人が動く通路は北側に置くのが設計の基本
視覚だけに頼らずに 家具も何もないと部屋は広く見えるもの。どの部屋にどんな家具を置くか家具のリストと照らし合わせて検討
玄関 玄関は家の顔。ドアは堅牢で開閉がスムーズか、履物入れの収納スペースは十分か、入ったときの印象も大事
一点に重心をかけてきしみがないかチェック
遮音性 2階で少し乱暴に歩いてもらい、響き具合をチェック
建て具 障子や襖の開閉がスムーズか。隙間はできていないか
接合部 天井の隅などの接合部は隙間がないか
コンセント、ガス栓 電気コンセントやスイッチ、ガス栓の位置と数を確認
スイッチの位置 床から120cm程度の高さに。取付場所がドアの陰にないか
配線 呼び鈴やインターホンがついてないときは、そのための配線があるか。テレビアンテナや電話ケーブル配管もチェック
吸・排気口 小型湯沸器やガステーブルを使うキッチンでは必要
階段 きしまず、楽に昇降できるか。1段16cm以下の高さ、26cm以上の奥行なら理想。曲り階段の場合、幅が75cm以上ないと荷物のあげ降ろしに不自由
断熱性 念のため断熱材を使用しているかチェック
バルコニー・窓の手すり 腐蝕しない材質か。手すりの高さは110cm以上は必要。手すりの縦棒の間隔が11cm以下でないと子供の顔が入ってしまいます
収納スペース 部屋ごとに押入れや天袋の広さをチェック
採光・通風 日照、通風はひと部屋ごとに確認。2階北側に部屋がある場合、その用途も考慮

<建築現場のチェック>

新築一戸建て住宅の場合、建築現場までチェックできることはまれですが、物件が建築中なら数回は見に行きたいものです。すでに完成している場合は、同じ業者の他の建築現場を見る方法もあります。

  • 基礎構造
    コンクリートの基礎(布基礎)の最低部には地盤を安定させるための割栗石を突き固め、布基礎と土台は約三メートルの間隔でボルトで締めつけるのが標準的な基礎構造です。
  • 補強材
    建物のねじれや横からの力を支えるための補強材としては次のようなものがあります。
    • 筋交い(すじかい)
      木造建築などで、地震・風などによる変形を防ぐため、骨組みの間に斜めに入れる材。柱と同じ幅で三分の一の厚さのものを使うのがふつうです。
    • 火打ち
      水平面に対する補強材で土台火打ち梁(はり)などがあります。
    • 鎹(かすがい)
      鎹のほかにも、いろいろな補強金具が使われます。たくさん使ってある方が良いと考えていいでしょう。
  • モルタル壁
    下塗りしたあと、一週間ほど乾燥させて上塗りし、再び乾燥期間を置いてから吹付け仕上げします。乾燥期間が短いとヒビ割れの原因になります。

見落としがちな基本的要素へ